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2013年3月15日

Foodex Japan 2013
~トルコ産製品のプロモーション~

アジア地域最大の「フーデックスジャパン2013」が3月5日~8日の4日間、幕張メッセで開催された。出展者数は2544社、国内1036社、海外1508社と海外の出展者が国内より1.5倍多いのが フーデックスジャパンの特徴である。67カ国・地域からの参加、来場登録者数は71,536であった。 今年のトルコブースでは、「トルコ・パスタ、ブルガー、豆類&ベジタブルオイルプロモーショングループ」の製品のレシピづくり、調理デモ、試食などのサービス支援を準備・運営を含め一切を行った。 トルコブースにて、トルコ人シェフと日本人シェフによる調理デモ、テイスティングセッションを4日間に渡って開催できたことは、トルコ産商品を紹介する上で非常に有効かつ有意義であった。パスタ、豆類、ブルガー、ひまわり油の中で、すでに国内ではパスタはよく知られるところであり、ひまわり油の消費も少しずつ増えつつある。その中で、ブルガー、豆類についてはこれからの商品ということで、日本企業の興味・関心度は非常に高かった。特に、ブルガーへの注目は4アイテムの中でも最も大きかった。

試食に関しては次のものをそれぞれ用意した。

日本人シェフ
レンズ豆のぜんざい、ブルガードライカレー、マカロニとラタトゥイユ、チキンブルガー。

トルコ人シェフ
レンズ豆のスープ、トマトブルガー、レンズ豆ブルガー、ひよこ豆ブルガー、トマトパプリカペーストパスタ、トマトペーストペンネ、ブルガースイーツ、ブドウの葉っぱ、レンズ豆とブルガーボール

テイスティングの結果から分かったことはブルガーの日本市場におけるポテンシャルの高さである。ほとんどの人がブルガーの存在を知らなかった。しかし、ブルガーの栄養素等の説明をすると興味を持つ人が多くブルガーの可能性が感じられた。特にブルガースイーツは多くの人に好評だった。美味しくないと言った人の大半は甘すぎるという理由であった。

レンズ豆に関しては豆の好き嫌いによって好みがわかれた。豆が好きな人はトルコのレシピを受け入れるが、嫌いな人は豆の味や口に残る豆の食感が気になるようだ。

ひよこ豆は日本でも一般的に缶詰でキドニービーンズなどと一緒に売られているので口にする機会が多く受け入れられていた。ひよこ豆は味が淡白なため日本人の口には合うようだ。

日本人の好むパスタのゆで具合はアルデンテである。トルコ人シェフのパスタは日本人にとってゆで過ぎに感じる。試行錯誤を繰り返して最後に出したペンネは味は薄かったがアルデンテに仕上がっていたため、パスタそのものの味が良いと好評だった。

日本人シェフのレシピに関してはほとんどの人が美味しいという意見だった。日本人とトルコ人には味覚の違いがあるため日本市場の参入にあたっては日本人向けのレシピ開発は必須であることが再確認できた。トルコのレシピに関しては、全体的に柔らかい、味がないというコメントが多く聞かれた。その点を日本人の好みに合わせて改善すればトルコのそのままのレシピでも受け入れられる可能性があることも分かった。このように実際の結果の一部を簡単にご紹介させていただいたが、展示会での調理デモ、試食はマーケティングや商品開発を考える上で、非常に有効であることは言うまでもない。問題はむしろ、こういった実施結果を踏まえ、間髪をいれずに次なるアクションを引き続きとれるかどうかトルコ側に求められるところだ。