イスタンブール株式市場の動き


石井宏樹/トルコ語経済記事翻訳者


イスタンブール株式市場の主要100銘柄はBist-100(イスタンブール株式市場ナショナル100インデックス)と呼ばれ、同国市場の動向を見極める上で重要な指標となる。Ekonomist紙電子版2月21日のテクニカル分析記事(BIST 値動きは水平を維持)を参照しながら、現在の同国株式市場の動向を見ていきたい。

株価は下落トレンド継続
化学繊維セクターが堅調
セメント会社の株価低迷
株式市場における外国人投資家割合は微減

以下、サマリーとして原文のトルコ語記事をそのまま日本語に翻訳して引用します。

(サマリー)
Bist-100インデックスは先週木曜日に0.05%伸長し、1,546ポイントで締めた。インデックスのドルベースの価格は221TLレベルであった。インデックスにおける先週の平均取引高は301億7千万TLであった。Bist-100インデックスは7日、20日及び50日間の移動平均以上で推移している。インデックスが移動平均以上で推移することで株価上昇を下支えする可能性がある。RSI(Relative Strength Index -相対力指数)チャートは57.04レベルから102.31レベルに上昇した。インデックス上昇においてレジスタンスレベルは1.558-1.570である。潜在的な後退局面においても1.540-1.533レベルで「支持」されるかが問題だ。株式市場における先週の外国人投資家の割合は0.68ベースポイント減り45.67%レベルにまで下がる一方で、2年間の債権利息は14.48%レベルで維持されている。


(筆者の見方)
化学繊維セクター、金精錬メーカーなど不況期にも強い業種の業績、株価は好調であるが、セメントメーカーなど国内の景気拡大に頼る業種では厳しさが増した。(具体的な数字は原文翻訳記事参照)
トルコ大手企業の株式に占める外国資本の割合は大きいことが従来より指摘されている。実際に、原文記事でZeynep Candan Aktaş氏が取り上げた17銘柄の外国人投資家割合を見てみると、一部企業を除いて、総株式の20-60%を占める企業が多い。中長期的にはトルコ当局は外貨借り入れ環境の改善に取り組んでいくはずであるが、当面は小康と下落を繰り返す可能性が高く、注意が必要である。


〈原文記事〉
イスタンブール株式市場 ナショナル100インデックス
タイトル: BIST 値動きは水平を維持

Bist-100インデックスにおいては下落トレンドが続いている。先週Bist-100インデックスにおいて最も多い稼ぎを叩き出した株式はSasa Polyester(59.11%の伸び)と、Kordosa(繊維 同30.76%)である。最も大きな損失を出したのはBursa Çimento(同11.47%)とKonya Çimento(同7.47%)であった。最も高い取引高を達成したのは156億TL(トルコリラ)を記録したKoza Altın(金精錬・流通業)と114億700万リラを記録したSasa Polyester社である。インデックスにおいて先週最も大きな取引高を記録したのは156億トルコリラのKoza Altın社であり、Sasa Polyester社が118億3千万リラで後に続いた。インデックスの伸長においては、繊維化学セクターにおける伸びが大きく影響していることが明らかであった。Bist-100インデックスは先週木曜日に0.05%伸長し、1,546ポイントで締めた。インデックスのドルベースの価格は221TLレベルであった。インデックスにおける先週の平均取引高は301億7千万TLであった。Bist-100インデックスは7日、20日及び50日間の移動平均以上で推移している。インデックスが移動平均以上で膠着することで上方推移を助ける可能性がある。RSI(Relative Strength Index -相対力指数)チャートにおいて57.04程度であったものが102.31程度になっていたことが読み取れる。インデックス上昇においてレジスタンスレベルは1.558-1.570レベルで推移した。潜在的な後退局面においても1.540-1.533の支持レベルが問題だ。株式市場における先週の外国人投資家の割合は0.68ベースポイント減り45.67%レベルにまで下がる一方で、2年間の債権利息は14.48%レベルで維持されている。

翻訳元記事: Ekonomist紙電子版(2021年2月21日発刊)p.76-77 "BİST’TE HAREKET YATAY"




以上